お元気ですか。わたしは元気です。
なんだかんだいってもやはり電話にカメラがつくなんてブラボーすぎる時代です。
カルチャーショックを受けたわたしのたわごとを書きますね。
20年ちょっと前、わたしがもっとたくさん写真を撮っていたころはまだスマホなんてなくて、安いコンデジとアナログカメラを何処へ行くにもかばんに入れて持ち歩いてた。
それにポラロイドまで持ったらかなりの重さで、あの頃は体力もまだまだあったのだ。
美しい風景やテーブルの上のオシャレな料理なんかももちろん撮ったけど、それより何より他人から見たらよくわからないものにカメラを向けてたからかなり変なおばさん扱い。
道端の枯れた花とか、マクドナルドのテーブルの脚とか、閉まった店のシャッターの鍵とか、死んでしまった蝶とか。
撮る側の人口が圧倒的に今より少なかった頃だったからとにかく撮ってる人間に対する周りの視線がはるかに今より痛い。
駅の階段で枯葉を撮ろうなんて立ち止まったりしゃがんだりしたもんなら通報レベルの変人だった。
（いや今だって公共の階段で人がいる時にカメラを下から構えたら怒られますよたぶん。要注意。）
他人の白い目はとりあえずやりすごし撮ってきた画像をカードリーダーなるものでPCに取り込む。
アナログカメラで撮ったものは写真屋さんでプリントしてもらってスキャナーでデータにするかデータ化そのものを写真屋さんでやってもらう。
それからソフトで加工して自分のサイト用にデザインして、HTMLを書いてサーバーにアップロードする。
そうするとやっとサイト、いわゆるホームページとして見てもらえる状態になるというはるかな道のり。
その道をてくてくとずっと歩いてきたのだ。
余談ですがおそらく2000年問題のすぐ後あたりからブログサービスを見かけるようになったからもっと簡単に写真や文章をお披露目する場所はあったんですけどね。
そして平野ノラさんが持ってるあのでかい携帯電話を確かに友達が持っていたわよ世代のわたしが10年前に受けたカルチャーショックは、やっと買えたiPhone4。
iPhone3の時にはハスに構えて様子見してたけどiPhone4が出た時には飛びついて買っちゃった。
手にした時のあの感動。手の中のリンゴはカメラ付きのコンピューターだ。
わたしが持っていたコンデジより遥かに写りが綺麗で小さい。
変なおばさん的にはバス停で自分のボロなスニーカーや、通りの葉の落ちてしまった木や、薄汚れた自動販売機をポケットからさっと出して簡単にすぐ撮れるようになった。
そして同じ頃に始まったINSTAGRAMはわたしがPCでやっていたようなことをいとも簡単にやってくれちゃって公開までものの数分で出来る。
開いた口が塞がらないとはこのことだと思った。ほんとに口があいてしまってた。ほんと。
誰でもカメラマンで誰でもアーティストで誰でも簡単に発信する側の時代になっちゃったんだ、すごいわ。
また余談ですが、もちろんこれより数年前にTwitterのサービスが始まっていたわけで、でもガラケーからは見るのも投稿するのもちょっと面倒くさくてすぐやめちゃった。（しかしながらまたID作りました）
そして2020年、我が家にやってきた新しいテレビに、いやテレビのリモコンにびっくり。
いろんな動画配信サイトやYouTubeのボタンがある！
さすがにブラウン管のテレビを見てたわけじゃないけど今どきのテレビはボタンひとつでhuluやYouTubeが見れるようになっていた。知らなかった。
そこでお試しで作ってアップした自分のチャンネルの動画を見てみた。
大きな画面で見るわたしのYouTube動画はかなりしょぼい。
iPhoneで作ってiPhoneでしか見ていなかったからしょぼさがそこまであからさまではなかった。
くやしいな。
かなり興味深くなってお気に入りのチャンネルもいくつか出来てその中にキャンプの紹介をしているものもあって最近でも色々見てる。
見れば見るほど自分のしょぼい動画をどうにかしたくなる。
もうすこし勉強してアップグレードしなくては。
そう、新しいことを始めて今度は自分がなんだよおばさんのくせしてやるじゃないかくらいのことを言われてみたい。
話は戻るけど誰でも撮って加工してアップできる時代がやってきたことでわたしの変なおばさん度は少し下がったかもしれないけどなんかちょっとでもオリジナリティを感じられることを続けていけたらいいなあと、巨大になって手から落ちそうなiPhoneを眺めながら思う。
もちろん大好きなアナログ写真だって撮り続ける。
どんどんついていけなくなることが多くなりそうだけどその時代の興味深いところを残しつつ、また10年後にカルチャーショックだわ！って騒ぎたい。
↓こんなの出たんだねー知らなかったよー
