31 MAY 2026

『それは何の役に立つの?』
ショートフィルムで出て来た女の子の放ったその台詞はある時誰かがわたしに言った言葉と同じだ。
その言葉をうけてわたしは20数年もの月日を一円のお金を稼ぐこともなく続けているこの場所のことを思った。
ショートフィルムの中の男の子は答えない。
わたしはなんて答えたかな。
悔し紛れに自分が自分の写真を好きだから自分のためにとか言ったかもしれない。

だれかの何かのために自分の写真や言葉を使えるならそれはたしかにとても良いことのように思える。
でも誰の役にも立たなくても見てくれるひとは何かを思いながら見てくれている(のかもしれない)し
自分が自分が撮った時のその時間やモノが好きだからというのももちろんあるけれど、
ただほんとに言葉のとおり自分のために続けているのかなとも思う。
ふと気がつくとこんなに年齢を重ねてしまって、何もしなければまるっきりデジタルな世界から弾き飛ばされてしまいそうだから。

ほんと忘れっぽくもなったしね。誰かの記憶に残したいというのももちろん、
自分が憶えておくために。
自分が好きだったことを憶えておくために。

還暦近いぞ。